養殖魚の輸出を増加させるために

日本の養殖業を存続させるためには輸出を増やす必要があります。ブリ・ハマチは市場の約60%を占めており、これらを強化することが必要不可欠です。しかし、輸出に関する手続きは複雑であり、諸問題を避けるためには綿密な計画が必要になります。

輸出を増やす目標

とある日本の養殖会社は、北米への輸出を増やすことを目標にしていました。営業部門は新しいマーケティング資料を作り、英語のできる営業担当者を雇い、ボストンとシカゴに新しいバイヤーを見つけました。また、養殖場は注文に対応するため在庫を増やし、加工工場は大規模生産に向けて準備を整えました。
育成期間中に、大きな問題は発生しませんでしたが、毎年のように病気や感染症が発生していました。
これらの問題を解決するため、日本で承認された手順を踏み、魚の病気の問題はクリアになりました。元気な魚は切り身にされ、冷凍され、顧客の要求に応じて包装された後、コンテナでアメリカに出荷されました。

港での検査

その養殖場は日本の基準で運営されており、加工工場はHACCPが承認されているため、港での検査に関して何も問題がないと思っていました。
しかし、感染症対策に使用されていた医薬品はアメリカで承認されていなかったため、貨物は輸出許可を受けられませんでした。それにより、製品に関わる多額の投資と、バイヤーの信頼を失いました。再参入は難しいでしょう。

日本のブリ・ハマチの生産

日本では年間約14万トンのブリ、ハマチが国内消費のために養殖されています。さらに7千トンほどが主に北米に輸出されています。輸出量は徐々に増加していますが、日本の漁場を経済的に支えられるほどの増加は見込めません。

日本産のブリ・ハマチの可能性

ブリ・ハマチは生育期間が短く、様々な調理法で調理することができることもあり、大きな可能性を秘めています。また、オメガオイルを多く含み、多くの点でサーモンと比較することができます。
アメリカでは年間約40万トンのサーモンを輸入しており、魚介類を食べるアメリカ人が増えることで消費量が増えることが予想されています。残念ながら、日本のブリ・ハマチ産業は規模が小さく、競争力がありません。非効率なためオペレーションコストが高く、また国際認証を取得している養殖場も数少ないのが現実です。

課題

日本の市場は高齢化と人口減少により縮小傾向にあります。また、魚よりも牛肉を好む若者の嗜好の変化に直面しています。日本のブリ・ハマチ産業の将来は輸出することにあり、最大の輸出市場は北米です。
他国のブリ・ハマチ養魚場はすでに国際認証を取得し、生産規模を増やし、アメリカの輸入法に従っています。日本の養殖場も海外の要件に準拠しそれに適応する、あるいは産業を存続させるために日本の要件と互換性を持たせるような仕組みが必要です。